ゴールデンウィークや夏休み、年末年始などに車で移動する方には欠かせないETCカード。
ETCカードにはETC利用による割引やポイント還元などメリットが満載。せっかくならお得なETCカードのご利用を。
ここでは100枚以上のクレジットカードを完全比較し、厳選「選ぶならこれでしょ!」というおすすめのETCカードをご紹介。
どんなETCカードがおすすめなのか?
一口にETCカードと言っても様々なカードがありどれがお得なのかは分かりにくい。そこでここでは押さえておくべきポイントを中心にカードの選び方や基礎知識を解説。
ETCカードはクレジットカード加入が基本
ETCカードは基本的にクレジットカード会社が発行するが、ETCカードだけでの発行はされずに、クレジットカードに付帯したカードとして発行される。その為、基となるクレジットカードを選ぶことがETCカードを選ぶと同義になる。
その為、ETCカードを発行しているカード会社のポイント還元やマイレージ還元のサービスが、そのままETCカードでも採用されていることが多く、基本サービスがどれだけ優れているかが、お得なETCカードの基準と言える。
また、ETC利用ではメインとなるクレジットカードよりポイント還元が多いというカードもあるので、クレジットカードの年会費や還元率と合わせて選択のポイントにしよう。
年会費の捉え方
ETCカードのお得さを考える時に、考慮するべきなのは年会費。一般的にETCカードはETC利用が出来ればよく、ポイント還元もあるなら年会費無料のカードで良いと安易に考えがち。ところが、ここで安易に考えると後々大きな差が出てくるので要注意だ。
ここでは、例としてイオンカードと楽天カードで考えてみよう。
イオンカードも楽天カードもクレジットカードの年会費は無料。しかしETCカードに関してはイオンカードは無料なのに対し、楽天カードは500円の年会費がかかる。
両カードのポイント還元率はイオンカードが0.5%なのに対し、楽天カードは1%。還元率の差だけで言えば、圧倒的に楽天カードがお得だが、年会費を考慮すると使い方によってお得さが変わるので注意しよう。
ETC利用分だけで楽天カードの年会費を取り戻すと考えると、500円分のポイントが貯まってから、初めてイオンカードとの差ができるという事になる。したがって5万円使わなければ年会費の元は取れない。
「それじゃ損じゃないかと考えがちだが、クレジットカードもそれぞれ同じカードで使うとして、シミュレーションしてみよう。
年会費と考慮したお得さのシミュレーション!
公共料金やショッピングでの支払いもクレジットカード払いにして、月に9万円を使うとする。さらに月に1度の割合で、ドライブをしてそのETC利用分が3,000円。ガソリン代が7,000円で、合計10万円と仮定する。年換算すると120万円だ。
この金額で、それぞれの還元率を掛けるとイオンカードが6,000円分のポイントになるのに対し、楽天カードは12,000円となり、6,000円お得になる。
これだけでも、お得だが楽天カードは、ガソリン代の支払いでは、ENEOS(エネオス)を利用して給油をすると、倍の2%の還元率となる。昨今のガソリン価格の高騰で考えるとリッター3円以上お得になる計算だ。
逆に月に5,000円程度しかカードを利用せず、年額で6万円しかカードを使わなかった場合、それぞれのポイント還元はイオンカードの300円分に対し、楽天カードは600円。年会費の500円を引くと100円分となってしまい、この場合はイオンカードの方がお得だ。
このように、使う額ペースによって、どのカードがお得なのかは変わってくる。自分自身の生活スタイルや、どんな場所でどのように支払いが発生するかもよく考慮しよう。
尚、シミュレーションには出していないが、楽天カードの場合、半年間で20万円以上のカード利用があると会員ランクが「プラチナ」になり、ETCカードの年会費は無料になる(筆者もこれを利用している)。したがって、ネットショッピングや普段からカード払いが多い場合は楽天カードがおすすめだ。
また、その他のポイントとしては「セキュリティ」や、ETCゲートでの衝突を補償する「ETCゲート 車両損傷お見舞金制度」など、補償面なども考慮して、選ぶのも良いだろう。
【基礎知識】ETC利用に必要なもの
高速道路の料金所でETCを利用すると渋滞回避、排気ガス削減(=エコ&ガソリン代節約)になる他、最大のメリットはなんといっても通行料金が現金払いに比べて格段に安くなることが挙げられる。
ETCを利用するために必要なものは下記の3つ。

ETCカードは料金所通過の際に支払い情報のやりとりをするもので、そこで発生した料金がクレジットカード決済される仕組み。車載器は車に備え付けておき、これにETCカードをセットすることでETCカードが動作するようになる。
ETCカードは単体で申し込みはできず、それと対になるクレジットカードと一緒に申し込む必要がある。車載器は電気量販店やカーショップで購入でき、専用の免許をもった人に取り付けしてもらう必要がある。車載器について詳しくはこちら
クレジットカードもお得にするには
ETC利用だけでなくクレジットカードも合わせて両方でお得にしたいという方は、まずメインカードを選ぼう。メインカードは使い方によってはETC利用料金をはるかに上回るカード利用金額となる。したがって金額が大きければ大きいほど、受けられる特典も多くなるからだ。
公共料金や普段の買い物もクレジットカードにまとめると、ポイントなどでしっかりと還元が受けられるので、よく比較検討しよう。
なおメインで使うクレジットカードを選ぶなら、100枚以上のクレジットカードから厳選したしたお得なクレジットカード総合ランキングもおすすめ。